大変ご無沙汰しております。

2010/06/23

応援して下さっているファンの皆様。関係者の皆様。
昨年11月に起きた 首都高での不慮の追突事故から約7ヶ月が経とうとしています。皆様には大変ご心配やご迷惑をおかけいたしました事心からお詫び申し上げます。
事故当日、特に目立った外傷がなかったため、頸部外傷性症候群(むち打ち症)として診断され帰宅したのですが、翌日より家族と話が噛み合わず、その後生活して行く中で記憶が断片的であることが発覚し、事故による外傷性脳損傷によって高次脳機能障害を発症してしまったことが判明いたしました。
検査が終了し、結果をいただくまでに大変長い時間を要した為、皆さんへのご報告が大変遅れてしまい申し訳ございませんでした。
Gomaですが、事故後しばらく経ったころに突然絵を描きたいと言い、現在ではリハビリに励むと共に日常のほとんどをディジュリドゥの練習をするか絵を描いて過ごしています。その絵が本当に素晴しいのと、記憶を失うという先の見えない孤独と戦うGomaを勇気づけたい思いから沢山の方の協力を得て8/24~8/29まで青山にあるPLSMISにて絵の個展を開催する事になった事をおしらせいたします。
個展の詳細については以下のページを御覧下さい
http://kioku.gomadadidgeridoo.com
2010.06 23 Jungle Music
以下GOMAからのメッセージとなります。

Messege from Goma

2010/06/23

2009年11月26日の夕方。首都高速で追突事故に遭った。渋滞でブレーキを踏んで車を止めた。事故の記憶は、そこで止まっている。
搬送先の病院では画像上特に問題がないとの医師の判断で、入院することなく家に戻った。家に戻ってみると、テレビやコンピュータの画面がものすごく眩しく感じられ、光が全部ピカピカに見える。記憶のなかにあるものとは違う世界に来ているようだった。
 家族と話していても、何かが噛み合わない。時間が経過しても、会話は噛み合わないまま。何で噛み合わないのか、自分ではわからない。記憶が飛んでしまっているんじゃないかとの疑念が家族のなかに生まれ、時間が経過していくうちに、わからないものが自分の周りにはいっぱいあることに気付いていった。自分の脳に残っている記憶が自分にとってのすべての記憶だから、何がわからないのかがわからない。その後の検査により、11月の事故によって軽度外傷性脳損傷になり、高次脳機能障害という障害を持ってしまうことになった。
事故からしばらく経って、急に娘の絵の具と筆で絵を描きはじめた。「俺は絵を描くことが仕事なんだ」と思って筆を手にした。心に隙があると恐怖心が襲ってくるのでその恐怖心と不安を乗り越えるために、絵に向かう。何を描くかではなくて、ふっと浮かんだものを描くだけ。なぜほとんど描いたことがなかった絵だったのか、それは今でもわからない。ただ夢中になれるものが欲しかったのかもしれない。絵を描くことによって、すごく救われた自分がいる。
ディジュリドゥも、最初はこれが楽器はもちろんのこと、何なのかさえわからなかった。自分の演奏する映像を見て、何も考えないで口を付けたら音が出た。吹くことができた。ディジュリドゥを吹くことを身体が覚えていた。
 
今は毎日のように絵を描いている。無心のうちに形として残った絵たち。その絵の展覧会を8月に開催します。絵、ディジュリドゥ、そして家族や仲間たち。一線を越えさせないで、それらを俺に神様が残してくれた。自分を支えてくれる大切なものを残してくれた。「GOMA、お前はまだやり残したものがあるやろ」って、神様が言ってくれているように感じている。
事故に遭う前は、「自由が欲しい」ってずっと思っていた。でも今は、前の自分は「自由だったんだ」と心の底から思う。事故後、周りの人が自由に見えて羨ましかった。けれどまだ自分は自由に動けている。普通に歩けて、言葉も喋れて、ご飯も食べられて、絵も描けて、デイジュリドゥも吹ける。こんな幸せなことはない。
 
少し前までは、不安と恐怖しかなかった。けれど最近は「今」を楽しもうという気持ちが出てきている。フレッシュな気持ちで何事にも挑戦していく。挑戦していく過程で、ものすごく落ち込むこともあるかもしれない。それも自分に課されたことだと考え受け入れていく。過去を追いかけるのではなく未来を築いていく覚悟。
過去に囚われるのではなく、今日を精一杯生きていく。事故直後は、事故に対する恨みが強かった。けれど恨みからは何も生まれない。今は、家族をはじめ、みんなに支えられているということをすごく感じていて、恨みや怒りのパワーよりも愛のパワーのほうが確実に強い。
今は険しい山に登っているような感覚。けれど登り続けていけばいつか山頂に到達する。そして山を乗り越えることができる。
 
必ず復活するので、みんな、楽しみに待っていてください。
そのときは、応援をよろしくお願いします。
過去にお会いしたことがある方へ。
今は記憶が繋がりにくく、こちらから挨拶ができないかもしれません。お会いした際(再会した際)には、気軽に思い出話を聞かせてください。
2010.06.23 Goma